四君子(竹梅菊蘭)苦難に負けない強い意志と友情の象徴


by geomantleh1
8月10日の理学部オープンキャンパスで模擬授業を担当しました。講義のタイトルは「オマーンオフィオライトからみる海洋地殻ーマントルの世界」でした。昨日は物理学科の担当で,今日は地質科学科の番でした。教養校舎で一番大きな教室で高校生約300人を相手に50分間の授業を行いました。

事前にリハーサルを2回やったのでペースはつかめていましたが,大学の授業と違ってたくさんの高校生を前にしたらかなり緊張しました。話の内容は大きく5つの項目に分けました。高校2年生の息子にリハーサルを見せたら,2番目辺りでみんな寝るだろうと言われました。でも3番以降,とくにオマーンのキャンプの辺りの話は面白かったと,そして,「一瞬,自分も地質科学科に入りたいと思った」とのこと。息子以外にも研究室の大学院生の前でリハーサルをしたときも,「うん,普通にいいと思う」と言われました。彼らの言葉を励みに今日の模擬講義に望みました。

たしかに2番目のところで,オマーンオフィオライトの岩石の露頭の写真を見せながら海洋地殻の層序を説明しているときに,パラパラと何人か席を立って講義室から出て行きました。寝るのではなくて,いなくなったのにはさすがにちょっとがっかりしました。でも息子の言ったように3番目以降は席を立つ生徒はいませんでした。

今年はUSTREAMで動画配信するとのこと。どんな風に映るか楽しみにしていましたが,撮影に失敗したらしく,画面が暗くてスクリーンの画像がまったく見えません。ほかの学部のはちゃんと写っていましたが,理学部だけはうまくいかずに残念でした。なので動画サイトのリンクは貼りません。見たい人は新潟大学のトップページからオープンキャンパスのページを開いて動画配信のところをご覧下さい。

模擬講義を聞いた高校生の皆さんはどういう印象を持たれたでしょうか? 少しでもオマーンと地質科学科に興味を持ってもらえたとしたら嬉しく思います。今日の模擬講義がきっかけで数年後に地質科学科に入ってくる学生が現れることを心から期待しています。

d0113270_9391666.jpg

[PR]
# by geomantleh1 | 2012-08-11 01:03 | 研究室情報
2日間の幌満かんらん岩巡検を終え,残りの時間で襟裳岬と有珠山を見学しました。襟裳岬は幌満かんらん岩から25km東にあり,有珠山は様似から約230km, 苫小牧から西に約80kmのところにあります。

様似まで来たら襟裳岬にも足を伸ばしたいものです。
d0113270_1761667.jpg

岬の突端で地形が徐々に低くなり,沖合に岩礁が消え入る様子は襟裳岬ならではです。
d0113270_17195390.jpg

写真を拡大するとたくさんのゼニガタアザラシが寝そべっている様子が確認できます。
d0113270_17201381.jpg

d0113270_1212388.jpg

帰りのフェリーは苫小牧東港から夕方の出航でした。時間にあまり余裕はないのですが洞爺湖と有珠山に寄ることにしました。まずは道央自動車道の有珠山SA展望台から眺めた有珠山(中央)と昭和新山(右側の茶色い小山)。
d0113270_1771466.jpg

洞爺湖畔の有珠山噴火記念公園にあるユニークなオブジェ。
d0113270_178833.jpg

洞爺湖とその中央に佇む中島
d0113270_1791970.jpg

洞爺湖有珠山ジオパークの有珠山西山山麓火口群にある散策路の入口です。
d0113270_1710657.jpg

2000年の噴火による災害の跡が残されています。
d0113270_12324885.jpg

ジオパークの案内板の解説によると,マグマが地下で上昇し,それに伴って地盤が隆起しつつ両側へ引き延ばされることによって正断層が形成されたそうです。
d0113270_17115751.jpg

噴火口では今も噴気が上がっています。
d0113270_17131034.jpg

中央右下の速度標識と折れた電柱からこの付近をかつて道路が走っていたことが分かります。
d0113270_17553159.jpg

ここは2000年新山第2展望台です。
d0113270_17141498.jpg

噴火口の向こうに倒壊したお菓子工場の跡が残っています。その奥は住宅地だったそうです。
d0113270_17572199.jpg

今回は下調べなしに訪れたのですが,いつかまた時間をかけて散策したいものです。
d0113270_17152191.jpg

[PR]
# by geomantleh1 | 2012-07-14 17:20 | 地質調査
7月7日〜8日,北海道様似町に新潟大学,静岡大学,金沢大学,東京大学地震研究所,海洋開発研究機構の学生・教員・研究員が集まって幌満かんらん岩の巡検を行ないました。本州の梅雨の影響を受けて曇時々雨の天候でしたが,巡検中は運良く晴れ間も見えてアポイ岳登山を満喫することもできました。

様似町のアポイ岳調査研究支援センター入口でまずは記念撮影。今回は三脚を持参したのでこの手の記念写真をたくさん撮りました。
d0113270_163831.jpg

アポイ岳登山道7合目と8合目の途中にある馬の背にて。ここまで来るとアポイ岳の雄大な姿とピンネシリに向かう稜線が目の前に広がります。運良く晴れてきました。
d0113270_16385386.jpg

今回の巡検に新潟大から6人が参加しました。写っていないのは?
d0113270_16402790.jpg

全員がアポイ岳頂上に到達しました。頂上はダケカンバに覆われ,見晴らしは良くないのですが,晴れた日に木陰があるのは助かります。
d0113270_1642619.jpg

新潟大の6人とOGの加藤さん(現アポイ岳ジオパーク推進室)
d0113270_1643312.jpg

アポイ岳で昼食を済ませたあと,北尾根の露頭に向かいます。
d0113270_1644159.jpg

山の斜面は一面ハイマツに覆われています。
d0113270_16441574.jpg

有名な「対称露頭」に到達しました。スペースがないので到着順に金沢大の森下さんが説明しています。
d0113270_16451881.jpg

この面を中心に上下に対称的な層状構造が観察できます。上部マントルで折り畳まれてできたのでしょうか。
d0113270_16453232.jpg

対称露頭のあとは,再びアポイ岳頂上を経て下山しました。9合目にて。
d0113270_16462291.jpg

馬ノ背でもう一度記念撮影。ときどき霧が風で流されて晴れると,アポイ岳や稜線のハッと息を飲むくらい素晴らしい絶景が目の前に広がります。
d0113270_1647882.jpg

この日の夕食はジンギスカンです。29人なので9kgのラム肉を調達しました。4ヶ所に分かれてそれぞれ個性豊かな調理方法で焼肉を楽しみました。場所によってはものすごい争奪戦になりました。
d0113270_16475036.jpg

翌日は幌満川に沿って巡検をする予定でしたが,小雨が降っていたので,様似町役場前の「アポイの鼓動」広場で幌満かんらん岩を観察しました。切断面が磨かれているので,岩石内部の様子と鉱物の種類がよく分かります。
d0113270_16485364.jpg

雨が上がってきたので幌満川に向かいました。ここではカンラン石とスピネルからなるダナイトというかんらん岩が15mにわたって露出しています。
d0113270_16495332.jpg

ここは幌満かんらん岩体上部にあたり,斜長石レルゾライトと呼ばれるかんらん岩が層状構造を作っています。上部マントルでかんらん岩の一部が溶けてできた白い筋(苦鉄質レイヤー)も見られます。表面が滑らかに削られているので岩石内部の様子がよくわかります。かつて幌満川は水かさの多い急流だったことが伺えます。
d0113270_16554428.jpg

[PR]
# by geomantleh1 | 2012-07-14 16:57 | 地質調査

金星の太陽面通過

2012年6月6日に今世紀最後の金星の太陽面通過が見られました。新潟では雲の合間から時折太陽を観察することができました。次回は105年後の2117年12月11日です。

前日に太陽を観察する減光フィルムをNさんからいただきました。このフィルムを使用すると太陽が赤みを帯びずに観察できます。そこで,NikonD5000に300mmの望遠レンズを付け,先端にフィルタを装着しました。翌日の新潟の天気予報は明け方は晴れで,昼頃から曇り。今回を逃すと一生見る機会がありませんので何とか太陽が姿を現してくれることを祈りました。
d0113270_1558166.jpg


先日の日食のときに購入した日食グラスは今回も役に立ちました。
d0113270_165426.jpg


蝕は7時10分に始まりました。最初の写真は8時47分に撮影。曇っていますが,雲の合間から日が差したところでなんとか撮影。肉眼でも金星の黒いポッチが見えました。
d0113270_1612339.jpg


10時07分。徐々に青空が広がってきましたが,もうすぐ授業です。
d0113270_16132933.jpg


10時36分。せっかくの機会なので,授業の前に学生さんたちにも金星を見てもらいました。この7分前に金星は太陽面のもっとも内側を通過しました。
d0113270_1615784.jpg


11時50分。授業が終わって来てみると,太陽の位置がだいぶ変わっていました。
d0113270_16223716.jpg


13時10分。金星が太陽のへりに近づいた頃に再び曇ってきました。
d0113270_16244031.jpg


13時39分。金星が太陽のふちに達し,徐々に姿が消えて行きます。あと10分です。
d0113270_16261635.jpg


13時57分。この10分前に蝕が終わりました。
d0113270_16265634.jpg


撮影した写真は天空を頂点にして撮影しましたので,金星の軌道が曲線を描いています。今回は三脚にカメラを載せてライブビューで太陽を視野に入れて,拡大した像を見ながらピントを合わせました。そのときに,デジタルカメラのチルト式液晶画面が役立ちました。チルトで液晶画面を見易い角度に向きを変えられることができなければ今回の撮影は不可能でした。あと,ライブビューを使うとバッテリーがすぐになくなります。替えのバッテリーは必須でした。
[PR]
# by geomantleh1 | 2012-06-09 16:46 | その他

國立成功大学を訪問

連合大会から新潟に戻り,翌日に羽田空港から台湾に向けて飛び立ちました。台南にある國立成功大学と新潟大学のダブル・ディグリー・プログラムの協定を結ぶ調印式に臨席するためです。台南まで一人旅でしたが,台北の松山空港に到着したあと,MRTという地下鉄で台北駅に向かい,そこから台湾新幹線に乗って台南まで移動しました。新潟を出てから台南のホテルまで約12時間かかりました。

 台南は日本の梅雨のような気候で,蒸し暑く,今にも降り出しそうな鉛色の雲が空の大部分を覆っています。今年の台湾は寒気と暖気の勢力が拮抗し,降雨量が多く,例年になく夏の水不足の心配はすでに解消したそうです。明日は午前に調印式があり,昼過ぎには帰国の途につきます。火曜日に外せない授業があるからです。5月が終わるまでは当分忙しい日々が続きそうです。

到着した日は地球科学系の楊懐仁先生ご夫妻,イングリッドさんとトンシンさんにお会いしました。皆さんお元気そうでした。再会は昨年の7月以来になります。
d0113270_10213422.jpg


自然科学研究科の大山先生と田中先生とともに,國立彰化師範大学の林來居先生ご夫妻と游鎮村先生に赤崁楼を案内していただきました。
d0113270_1023064.jpg


赤崁楼に鎮座する鄭成功の胸像。國立成功大学は明の時代末期に台南をオランダの植民地支配から解放した鄭成功将軍の名にちなんでいます。
d0113270_23501948.jpg


5月28日に行なわれたダブル・ディグリー・プログラム協定の調印式にて
d0113270_10265257.jpg


成功大学博物館。旧理学部の建物だそうです。
d0113270_22582220.jpg


博物館前の開学80周年記念碑前で成功大学の先生方と記念撮影
d0113270_10275026.jpg

[PR]
# by geomantleh1 | 2012-05-27 22:58 | 國立成功大学